ガンダムSEED うたわれるもの

presented by ムーン


2話


Gフライト装備のインパルスが【モルゲンレーテ】の工場に着く少し前、ザフトの奪取部隊と連合の最後の一機 のGが機動していたが、OSが殆どない状態のストライク、歩くだけでも動きは遅すぎていた。 「アスラン!」 『ラスティは失敗だ!』 「なに?!」 『向こうの機体には地球軍の仕官が乗っている!』 MS「イージス」を奪ったアスランは、 先にジンでコロニー内に入り込み戦闘をしていたミゲル・アイマンにそう言う。 一方、マリューとキラが乗り込んだMS「ストライク」 「ああっ?!」 キラがモニターの一部に移った人物を見て驚く。 「サイ!トール!ミリアリア!カズイ!?」 それは逃げようと走る親友達の姿であった。 「ちっ!」 ミゲルのジンが銃器を放つ。 「うわぁっ!」 直撃は無かったものの、振動でコックピット内のキラがバランスを崩す。 「ならあの機体は俺が捕獲する! お前はそいつを持って先に離脱しろ!」 『(キラ……?いや、違う!アイツがあんな所にいるはずが……)』 アスランは突然で最悪の再会に戸惑っている。 ズンッズンッ ジンがサーベルを抜き、ストライクに迫る。 「!」 ブォンッ! ストライクはギリギリの所で横に飛んでサーベルを避ける。 ドドッ 「うわっ!」 避けた時の振動で、シートの横にいたキラがバランスを崩し倒れ込む。 「下がってなさいっ!死にたいの?!」 「すみません!」 バッ 「「!!」」 動かしているマリューがキラに意識が向いた一瞬。 ジンがサーベルを大きく構えて、振り下ろす寸前であった。 「くっ!」 マリューはすぐにあるボタンを押す。 シュゥゥゥ ストライクの装甲の色が変わる。 ガキィィィンッ! 両腕を交差させてサーベルを受け止めるストライク。 「なにっ?!」 驚くミゲル。 「このMS…?!」 コックピットでもキラが驚いている。 「こいつ……どうなっている!?こいつの装甲は!?」 ミゲルは驚きで慌て、いったんストライクから離れる。 『こいつらはフェイズシフトの装甲を持つんだ!  展開されたらジンのサーベルなど通用しない!』 「……!」 アスランの通信。 ゴオオオオオオオッ 何処かからの防衛システムが放ったミサイル。 シュウウウウ… ズドドドドドドドド イージスがフェイズシフトし、バルカンで打ち落とす。 「お前は早く離脱しろ!いつまでもウロウロするな!」 ミゲルがそう言う。 『……』 アスランはストライクを見て、少し躊躇ったがイージスを飛翔させ離脱する。 「いくぞっ!」 ミゲルがジンをストライクへ向けて駆る。 「「!!」」 ストライクがバルカンを撃つが当たらない。 「(これってまだ……)」 キラが何かに気付く。 「フンッ!いくら装甲が良かろうが!そんな動きで!!」 ドガァッ! 同薙ぎに一閃……そして、肩へ…… ガコォッ! 「「ああっ!」」 キラとマリューの悲鳴。 ドォォンッ! ストライクが吹き飛んで倒れる。 ピッ… 「!?」 キラの目にはいったのはすぐ近くでまだ逃げている親友達の姿。 「生意気なんだよっ!ナチュラルがMSなどっ!」 ジンが止めとばかりにサーベルを付く。 「!!」 キラが動く。 マリューの手に自分の手を置き動かす。 ギュイイイイイイ ストライクがサーベルをしゃがんで躱し、そのままジンに体当たりする。 「うわーーーー!」 吹き飛ぶジン。 「…キミ!?」 マリューがキラを見る。 「ここにはまだ人がいるんです! こんな物に乗ってるんだったら、何とかしてくださいよ!」 キラはそう言い、コンソロールを操作する。 「無茶苦茶だ!こんなOSで、これだけの機体を動かそうなんて!」 「まだ全て終わってないのよ!仕方ないでしょう!」 マリューが言う。 「このォッ!」 ミゲルがジンを立ち上がらせ、再度ストライクに迫る。 「退いて下さい!早く!」 「ああ………」 マリューはなぜかキラに従うしか無いと思いシートから退く。 カタカタカタカタ… 「(この子……あの子と同じ…なの?)」 ギュンッ 迫るジン。 「!」 キラはそれを睨み付ける。 ドドドドドドッ 「なにっ?!」 ストライクが放つバルカンが今度はジンを捉える。 ブンッ! ゴワッ! ジンのサーベルを躱し、拳でジンの顔面を殴るストライク。 ドゴォッ! 「おあっ?!」 ジンは吹き飛んで倒れる。 「キャリブレーション取りつつゼロ・モーメント・ポイント及びCPGを再設定……チッ…… なら擬似皮質の分子イオンポンプに制御モジュール直結! ニューラルリンゲージ・ネットワーク再構築……ええい!メタ運動のパラメータ更新。」 キラはジンが倒れてる間に、ストライクのOSを書き換える。 「フィードフォワード制御再起動、伝達関数!コリオリ偏差修正!運動ルーチン接続! システム・オンライン!ブートストラップ機動!」 「なんなんだあいつ?!急に動きが!」 ジンが発砲する。 ストライクはそれをジャンプして避ける。 「武器…あとは、アーマーシュナイダー…?………これだけか!?」 ガシャンガシャンッ! アーマーシュナイダー(コンバットナイフ)を抜き、駆けるストライク。 「こんな所で……!」 「くそっ!チョロチョロと!」 「やめろーーーーーーっ!!」 ガッ!ガシュッ! アーマーシュナイダーをジンの首の部分に突き刺す。 「ハイドロ応答無し?多元駆動システム停止!?ええいっ!」 ミゲルは緊急脱出を図る。 ガシャ ピッ ミゲルが何かを引くと、タイマーが作動した。 バシュッ! ミゲルはそれを確認した後、ジンから脱出した。 「マズイわっ!」 「え?」 「ジンから離れて!」 マリューがそう言うも、すでに遅く… ボッ ジンが火を噴いた。 ドガァァァァンッ! 「「うわあああああああーーーー!」」 爆発するジン。 間近にいたストライクは爆発の衝撃波をもろに食らってしまった。 その爆発を見て急ぐインパルスとガイア 空を飛べるインパルスは直ぐにその場所へと 付く事が出来た。 ガスィ達は突如空に現れた、爆発で吹っ飛ばされたGと似て非なる物が来た為に再び物陰に隠れてしまった。 「酷いな…、ジンは自爆…ストライクは爆発の勢いで動けないようだし、降りてキラ達に遭うか」 インパルスのスロットルを絞り、ゆっくりと地上に着地すると勢い良く、インパルスの装甲の色が変わってく、 全ての装甲が灰色になると、コクピットから蒼いパイロットスーツを来た男性が降りてきた。 拍手する 続く




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