4話
ハヤテが予期した事態が既にヘリオポリス内に確実に迫っていた。
「チッ… … 」
メビウス・ゼロのガンバレルが四機から、二機に減ったところで、通常のジンより早いスピードを出してくる機
体が迫っていた。
「この感じは…、ラウル・クルーゼ…」
クルーゼの存在を感じ取った。ムゥは直ぐにその方向に向かって、メビウス・ゼロを向かわせる。
一方のクルーゼもムゥの存在を感じ取りながら。
一番の目的である最後の一機を確認する為にヘリオポリスに侵入する。
続けてゼロも進入するが、コロニー内限定という戦場で本来の力を出せずに次々と残っているガンバレルが
シグーの手によって破壊される。
その間 ストライクはバッテリが切れており、動ける状態ではなかったが、サイが運んできたストライカーパック
をつける作業を難航していた。
その時、ベイ付近が突如爆発を上げて二機ほど、コロニー内に侵入してきた。
クルーゼはゼロの最後の武装を重剣で切り落とすと、
最後の一機に向かうはずが、アクア所属のインパルスの方に向かってきた。
「また…あったな、ハヤテ…なるほど連合はその姿を模したMSか」
クルーゼのシグーは連合最後のＧに目もくれずに、
傭兵団のインパルスに向かって強化弾を打ち込んできた。
インパルスも直ぐに応戦する、
Ｇフライに付いている巨大なシールドで防ぎつつ、
高速移動をして、クルーゼをかく乱していた。
「アカリの今だ!!」
ハヤテは高速移動でかく乱をしながら、アカリに通信を送っていた。
アカリはガイヤに追加装備されたミサイルポッドのトリガーを押した。
次々と発射されていく、ミサイルにクルーゼは透かさず、残りの弾でミサイルを撃破していく。
ぺっチ
その間シグーの機体には何かのジェルが次々と付着していく。
ミサイルを全て撃破した、クルーゼは直ぐに黒い機体に照準を合わせてトリガーを押したが一項に弾は出なかった。
『弾切れの警告は出ていないのに、弾が出ない…
まさか』
クルーゼは直ぐにシグーのモノアイで自らの機体を目視すると、ジェル状のモノがシグーの所々に付着していた。
「チッ…やってくれる…コロニー内を傷つけ無い様にトリモチをミサイルに仕込むとは」
戦闘継続が無理と判断した。クルーゼは先程進入してきた。道を使いベサリウスに引き返して行った。
この戦闘の光景を見ていた、ムゥは
「やるね・・・」
と呟き最後の一機に近づき始めた所。
突如岩石たいの中から戦艦が現れた。
続く