ガンダムSEED うたわれるもの

presented by ムーン


5話


連合の新型特創艦「アークエンジェル」のカタパルトデッキに、ストライクと傭兵団アクアの二機の機体が 並んでいた。 「そこで相談なんだが、アクアにこの艦の護衛を依頼したいんだが、いいだろうか」 ムゥは歯切れの悪い言い方で、アクアのメンバーに依頼を持ちかけたか。 「今は、此方も依頼を受けて、此処へリオポリスに来ているので、すみませんがお断りします」 「そうか…残念だけど仕方ないね」 「そうですね…仕方ないですね」 そこへ待ったをかけたのはナタルと呼ばれる女性仕官だった。 「待ってください…幾ら傭兵団とはいえ、機密を見た以上はしかるべき処置をするべきでは」 ナタルの言う事は最もだっただ。 「それは違うよ…ナタル・バジルール少尉、連合・ザフトも我々が運用しているモビルスーツの模造品だ、 機密もないとおもいよ、それに我々はこの写真の少女の護衛で来ているだけだからね」 ハヤテは護衛対象の写真を見せると、一部の人間は反応を起こした。 「その少女はたしか…キラクンと一緒に工場区にいたはずよ、今は爆発して、工場区そのものは殆ど埋もれて いるけど」 「そうですか…キラくん…この少女は今は無事かい」 「えっ・・ええ…無事ですよ…シャルターに入れてもらいましたから」 「ありがとう・・・これでこのコロニーを守る理由は出来たよ」 そういい残すと、ハヤテは、自分が乗っていた、インパルスに乗り込み、ガイヤと共に、外で待っている母艦 に向かって飛んでいった。 その頃ザフト軍、ナスカ級高速戦闘艦『ヴェサリウス』。  ヘリオポリスへの襲撃者の乗ってきた艦の名である。  そのミーティングルームに今、六人の男が集まっていた。  彼らの視線の先には大きなモニターがある。  そこに映し出されているのは、ミゲルのジンと戦闘を交わしたときのストライクの姿だった。 「ミゲルがこれを持って帰ってくれて助かったよ。 でなければ、いくら言い訳したところで皆の笑いものになっていたよ。」  モニターに映し出されていた映像が切られ、アスラン達はクルーゼに視線を移す。 「オリジナルのOSについては君らも既に知っての通りだ。 なのに何故、この機体だけがこんなに動けるかはわからん。 だが、我々がこんな物をこのまま残し、放っておくわけにはいかんと言うことははっきりしている。 捕獲できぬとなれば、今ここで破壊する。戦艦もな。侮らずにかかれよ」 「「「「はっ!」」」」  クルーゼの言葉にアスラン達は敬礼を返した。  続いてアデスが、具体的な指示を下す。 「ミゲル、オロールは直ちに出撃準備。D装備の許可が出ている。今度こそ完全に息の根を止めてやれ!」 「「はい!」」  ミゲルとオロールは答え、出撃するために部屋を出る。 この時クルーゼは傭兵団アクアがいる情報を部下に隠していた。 『さぁ…どう出る、アクアのリーダーハヤテ精精存分に踊ってくれて私の手の中でな』 拍手する 続く




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